セミナー
Seminar

セミナーとは?

セミナーイメージ

このセミナーは、学びのカフェテリアの「おすすめメニュー」のようなものと考えることができます。カフェテリアでは、丼物、揚げ物、味噌汁、サラダ、デザートなどいろいろな種類のメニューが並んでいて、食事をする人は自分の好きなものをトレイに乗せていきます。どのようなメニューを選ぶのかは、食事をする人の自由ですし、その時のお腹のすき具合や気分などで変わります。しかし、時には何を食べたいのかがはっきりしていないこともありますし、メニューが多すぎて悩むこともあります。そんなときには、よくカフェテリアの入り口などにある「おすすめメニュー」や「今日のランチセット」といったをもの選ぶことがあります。ここで用意するセミナーは、このような「おすめメニュー」に似ています。

大学に入って間もない1回生や2回生の間は、自分の興味関心や研究のテーマがまだはっきりと定まっていないことも多いものです。政策科学はしばしば「『学際的』な学問である」と言われることがあります。「学際的」というのは、簡単に言えば様々な学問領域ににまたがっている、というような意味だと思ってください。つまり政策科学は、ある意味では様々な学問領域にまたがる総合的な学問なのです。政策科学部は、このような学問を基礎にしていますので、学部のカリキュラムには政治学や経済学、社会学、情報科学、経営学など様々な科目が並んでいます。学生は、このようなカリキュラムに沿って基礎的な勉強を進めていきますが、テーマや関心がまだはっきりとしていない段階では、どのように学んでいけば良いのか迷うこともあります。これはカフェテリアにたくさんのメニューが並んでいる時に、どのお皿をトレーに乗せるのか迷っているというような状況と似ています。

政策科学部では、2回生になると「研究入門フォーラム」といったゼミナール科目で、キャンパスの外に出て行って調査や研究を進めることが多くなっています。キャンパスを出て、地域社会などの現場に入って調査研究を進めるためには、いろいろな知識や技法が必要です。政策科学部のカリキュラムには、そのようなことを学ぶ科目が数多くあります。しかし、初めてキャンパスの外に出て調査や研究を行う学生にとっては、どのような方法でアプローチすればよいのか、また、これまでに授業で学んだことをどのように現場で活かせば良いのかが、まだよくわからないことも多いものです。このような時に、「おすすめメニュー」のようなものがあれば、最初のステップを踏み出すことができます。この学びのカフェテリアで用意するセミナーの役割の一つは、このような時の「おすすめメニュー」です。

もちろん、このセミナーに参加するだけでは、調査や研究を行うために必要な技法を全て身につけることはできません。これらの技法は、学部のカリキュラム全体を通して身につけていかなければならないものだからです。しかし、ここでのセミナーは、地域に出て行って調査、研究するための役立つ技法にターゲットを絞っていますので、セミナーに参加してみることで、一歩踏み込んで具体的な研究の進め方についてイメージをつかむことはできるはずです。

セミナーには、入門的な意味合いのものの他にも、さらに高度な内容に踏み込んでいくための道しるべというような役割もあります。2回生の研究入門フォーラムなどで、実際にフィールドに出て調査や研究を行う経験をしていくと、だんだんと研究のテーマが定まり興味関心の方向がはっきりしてきます。そして3回生、4回生のゼミナール科目では、より専門的に研究を深めていくことになりますが、その時にもこのセミナーは役立ちます。セミナーには、入門的なものだけではなく、より専門的な内容のものも用意されます。3回生、4回生は、自分のテーマや興味に応じて、より専門的で高度なセミナーに参加しながら次にステップへのヒントを見つけ、卒業論文に向けて研究を深めて行くわけです。

このように、「学びのカフェテリア」では、いろいろなセミナーを用意するわけですが、このセミナーの魅力の一つは、普段の授業ではなかなか踏み込むことができない専門性の高いテーマや実践的な内容を学ぶことができる、というところにあります。セミナーは、政策科学部の教員が行うこともありますが、多くの場合は、実際に問題解決の現場で活躍している専門家などを講師として招いて行われ、現場をよく知っている専門家から、より実践的な問題解決のプロセスや技法を直接学ぶことができます。政策科学は、学問的知識を社会の問題解決へと結びつけることを目指していますので、理論や方法を学ぶことも重要ですが、実際の問題解決の現場でどのような技法がどのように用いられ、具体的にどのように問題の解決が図られているのか、といったことを学ぶことも重要です。セミナーは、その橋渡しをしてくれるものでもあります。

セミナーのメニュー

セミナーのメニューは、学生からの要望などを踏まえながら随時増やしていきます。これまでに開催されたセミナーには、次のようなものがあります。

研究プレゼンテーションのための地図・GISよろず相談セミナー

2009年度第3回目のGIS関連セミナーとして11月20日(金に、フィールド調査・文献調査における地図情報活用セミナー「地図・GISよろず相談セミナー」が開催されました。

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フィールド調査・文献調査における地図情報活用セミナー「住宅地図からわかる地域の変遷」

2009年度第2回目のGIS関連セミナーとして10月30日(金)15:00から17:00まで、洋洋館971号室において、フィールド調査・文献調査における地図情報活用セミナー「住宅地図からわかる地域の変遷」が開催されました。

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地図を知る 〜歴史地図からみる都市のすがた〜

2009年度最初のGIS関連セミナーとして7月31日(金)13:00から15:00まで、洋洋館962号室において、フィールド調査・文献調査における地図情報活用セミナー「地図を知る 〜歴史地図からみる都市のすがた〜」が開催されました。

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調査技法セミナー

夏期休暇を前に、7月の第2週、第3週にわたって、「調査票調査セミナー」「質的調査セミナー」「文献調査セミナー」の3つの調査技法セミナーが開催されました。これらのセミナーは、夏期休暇を利用して行われる、フィールドでの各種調査に実践的に役立つように企画されたものです。それぞれの調査目的や対象に応じて技法を学べるように3つのセミナーを用意しました。「調査票調査セミナー」では質問票を用いたアンケート調査、「質的調査セミナー」ではインタビューやヒアリング調査、「文献調査セミナー」では、文献や資料・史料の検索や収集、整理の仕方などについて、それぞれ実践的な内容のセミナーを用意しました。セミナーの主な対象は、本格的なフィールド調査を初めて行う2回生の「研究入門フォーラム」(2回生ゼミナール科目)の学生ですが、3回生以上の学生にも十分に役立つ内容になっています。

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経営コンサルティング入門セミナー

2008年12月10日水曜日と17日水曜日の5時限、6時限に、オクムラ経営コンサルティングオフィス代表で中小企業診断士の奥村政治氏を招いて「プロより学ぶ、コンサルティングのインプット・アウトプット」をテーマに、「経営コンサルティング入門セミナー」が開催されました。奥村氏はベンチャー企業や中小企業の事業計画の策定、マーケティング戦略指導、事業承継を専門とされ、大学や専門学校でコンサルティングに必要とされる発想法、プレゼンテーション手法、報告書作成法、質問法に関するセミナーを数多く手がけており、今回、この「経営コンサルティング入門セミナー」の講師としてお招きしました。

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GISセミナー

GISセミナーは、問題解決プロセスの初期的段階として、地域の問題を空間的に把握するための分析方法の習得を目指すものです。GISとは地理情報システム(Geographic Information System)の略語です。

2008年度には、本セミナーは2回開催されました。第1回は「GIS概説と自治体政策データの表現」として、GISアプリケーションの仕組みを概説しつつ、政策科学に特有の変数を用いた都道府県別地図の作成を行いました。第2回は「地理情報データベース作成とその表現」として、立命館大学衣笠キャンパス東門付近における建物ポリゴンデータ、道路ラインデータ等の作成を行い、建物の用途ごとに色を塗り分けた土地利用図を作成しました。既存のデータを処理することから始まり、自分独自のデータを集めて図を作成していくというプロセスを学習しました。

第1回はオリエンテーション的な意味もあるため、立命館大学の専任教員がセミナーを行い、第2回は、GISに大変お詳しい渡辺先生を筑波大学から講師としてお招きしました。渡辺先生は大型科研費によりGIS教育法をご研究されていますが、本セミナーでも専門の立場から的確なご指導をいただきました。渡辺先生のホームページは他大学からの閲覧も多いとのことで、GISの習得に便利な内容が多く掲載されています。渡辺先生のホームページはhttp://wright.sk.tsukuba.ac.jp/gis/となっています。

セミナー後のアンケートでは、受講者の中に「不適格マンションの分布図」や「放置自転車の分布図」作成のために使用したいとのコメントがありました。実際に現地にて活動しながら卒論やレポートを書いている学生が、本セミナーを活用している状況があらためて確認されました。

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SPSS操作入門セミナー

SPSSセミナーは、問題解決プロセスの初期的段階として、さまざまな問題を数量的・統計的に把握するための分析方法の習得を目指すものです。SPSSとは国内外でもっとも普及している1つの統計処理ソフトの固有名称です(会社名にもなっています)。

本セミナーは2008年度に2日間にわたり開催されました。EXCELはよく使うがSPSS操作は初めてという学生もあり、基本的な操作を習得するためのコースとして位置付けられます。データの入力と定義、いろいろなファイルからのデータの読み込み、データの集計、グラフ表現など統計の基礎的な作業から、アンケート調査のデータを用いたクロス集計表作成や多重回答データの処理方法までを学びました。

今回は、政策科学部が地域共創サイト(学外の研究・教育のための地域拠点)として地域密着型の研究を進めている滋賀県草津市の研究グループのメンバーが数多く参加し、2008年に実際に行ったアンケートや公園の利用状況調査などの分析に利用されることが期待されています。また、ゼミの研究でアンケート調査を予定している他の参加学生は、早速、クロス集計を試してみるとのことで、セミナーが具体的に地域調査に役立つ方向性が確認されました。

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